解決事例-ケース紹介-

2020.11.26更新

■被害者

男性 給与所得者

■事故の概要

歩行中に,進行してきた車両に衝突された

■お怪我などの概要

外傷性くも膜下出血等(高次脳機能障害)

 

■獲得した賠償金(示談金)の内容

ご依頼前:約5100万円

解決時:約6000万円

 

■主張・立証などのポイント

相談者は,交通事故により,外傷性くも膜下出血等の傷害を負い入院しました。

事故後,手がうまく動かなくなり,また,気分の落ち込みや怒り易くなる(易怒性)といった性格変化が生じました。

退院後は,経過観察を行ってきましたが,これらの症状が残存したため,相手方保険会社を通じ後遺障害申請をしました(事前認定)。

 

その結果,脳外傷による高次脳機能障害及び身体性機能障害として,7級4号が認定されました。

ご相談時には,相手方保険会社から,約5100万円の提示がなされていました。

 

試算をしたところ,逸失利益については満額の提示でしたが,入通院慰謝料,後遺障害慰謝料について増額が予想されました。

また,被害者の素因が減額理由として挙げられていたため,この点も交渉対象とできる可能性がありました。

 

被害者の素因とは,事故前から被害者に既往症等がある場合で,交通事故の損害の発生に影響があるといえる場合に,減額をするものです。

相手方保険会社は,被害者には,事故前から脳に疾患(既往症)があったことが確認でき,その疾患が今回の症状悪化に影響しているとし,素因減額として30%を主張していました。

 

ご依頼後,相手方保険会社から資料を取寄せ,相談者の症状,既往症,裁判例などの調査,検討を行いました。

調査,検討の結果,既往症の存在について争うことは困難と考えられました。

しかし,素因減額の割合については,交渉の余地があると考えれました。

 

そこで,慰謝料と素因減額について交渉をし,入通院慰謝料,後遺障害慰謝料については裁判基準とし,素因減額については25%とする内容で示談することになりました。

これにより,事前提示から約900万円増額した約6000万円での示談となりました。

 

本件は,既往症による素因減額という慎重な検討,調査が要求される事案でした。

交渉にあたっては,

・事故態様,受傷の程度

・事故前の既往症による具体的な症状の有無

などを主張しました。

相手方保険会社の素因減額30%は,医師による検討の結果とのことでしたが,見直しがなされることになりました。

 

本件は,ご依頼前の段階で,すでに高額な賠償金が提示されていました。

このような場合でもさらに増額が見込まれることがありますので,相手方保険会社から提示がありましたら,まずは弁護士への相談をお勧めします。

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投稿者: せせらぎ法律事務所

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